Microsoft Teams の Web 会議では、会議の様子をレコーディングして動画として残すことができ、また、その動画は Microsoft Stream に保存されるため共有も簡単に行うことができます。
しかし、Microsoft Stream はその使い方にちょっとクセがあるので、なかなか使い方が分からない人もいるかと思います。ここでは簡単に使い方をメモしておきます。
会議の種類による保存のされ方の違い
Microsoft Teams の会議には、チームのチャネルに紐づく会議と、紐づかない会議があります。
チームのチャネル内から会議をはじめたり、会議予定を作成するときに「チャネルを追加」した会議は、チームのチャネルに紐づく会議です。そして、それ以外は紐づかない会議ですね。
チームのチャネルに紐づく会議の場合
チームのチャネルに紐づく会議の場合、Web 会議でレコーディングされた動画は Microsoft Stream の中に自動的に作成されているチームと同名のグループ内に保存されます。
このグループは Microsoft Teams でチームを作成したときに自動的に作成されているものです。Microsoft Stream の画面から [探索] – [グループ] で一覧を見ることができます。
チームに紐づいた会議の場合は、Microsoft Stream 内でも自動作成されたグループによって動画がちゃんと権限管理されているわけです。そのためチームのメンバーが入れ替わると、自動的に動画の閲覧権限にも反映されます。
チームのチャネルに紐づかない会議の場合
チャネルに紐づいていない場合は、レコーディングされた動画は Web 会議に参加した個人に対して権限が与えられています。個人に対して権限が与えられるため、動画の閲覧権限の管理は動画個別に行う必要があります。
動画の所有者はだれか?
ちなみに、動画の所有者権限は、会議中にレコーディングを開始したユーザーに加えて、チームのチャネルに紐づく会議の場合はチームの所有者になります。レコーディングを開始したユーザーの所有者権限はあとから修正できないようなので、誰が会議のレコーディングを開始するかにはちょっと注意してください。
というのも、この先の手順は動画の所有者の方に行ってもらう必要があるからです。
レコーディング動画の権限管理
Microsoft Stream に保存された動画を整理するためには権限の管理が重要です。権限の管理を行うためには、動画のページを開き、[・・・] – [ビデオの詳細を更新する] をクリックしましょう。
中央に表示される「アクセス許可」が動画に設定されている権限になります。
ユーザーに権限を付与する
動画に設定できる権限の種類は 3 種類あります。1 つ目は「ユーザー」です。誰か社内の特定の相手に対して動画の閲覧権限、または、所有者権限を付与することができます。
マイ グループに権限を付与する
自身が参加しているグループに対して権限を付与することもできます。権限を付与されたメンバーは動画を閲覧できるようになります。
チャンネルに権限を付与する
Microsoft Stream のグループには複数のチャンネルを作成しておくことができます。YouTube の再生リストのようなイメージですね。グループに対して権限が付与されている動画をチャンネルで整理しておくことができるイメージです。
グループのチャンネルに権限を付与しておくと、グループのメンバーに対して閲覧権限が付与され、さらに動画がチャンネル内に加えられます。
社内に対して公開する
社内のみんなに動画を見て欲しい場合は、「社内の全員にこの動画の閲覧を許可する」にチェックを入れましょう。動画は会社全体に共有されます。
レコーディング動画をグループのチャンネルで整理しよう
動画を整理するには、グループにチャンネルを作成します。Microsoft Stream の画面で [作成] – [チャンネル] を開きましょう。
チャンネルの作成ダイアログでは、「チャンネル名」を入力し、「チャンネル アクセス」の設定では「グループ チャンネル」を選択、そしてチームと同名で作成されているグループを検索し選択してください。
このチャンネルが作成できたらさきほどの権限管理の画面で、チャンネルに対して権限を追加すると、グループのチャンネルでは次のように表示されます。
こんな形で Microsoft Stream の中の動画をグループ、そして、チャンネルに整理していきます。
チャンネルはチームのチャネルにタブとして追加しよう
Microsoft Stream に作成したチャンネルは Microsoft Teams のチームのチャネルにタブとして追加することができます。「定例会議」などのチャンネルを Microsoft Stream に作成しておき、チームでタブとして利用すると便利ですね。
ここまでセットアップができたら、あとは会議のレコーディングが作成されたタイミングで、Microsoft Stream の動画の設定から権限にチャンネルを追加してあげましょう。
さいごに
Microsoft Stream の UI や権限管理がちょっとクセがあるために分かりづらいですが、Microsoft Teams の Web 会議のレコーディング動画を整理するときに知っておくべきことは次の 5 つです。
- Microsoft Stream には、Microsoft Teams のチームに紐づくグループが作成されている
- Stream のグループには任意のチャンネルを作成できる
- Stream に保存された動画は権限管理の画面からチャンネルに紐づけて整理しておくことができる
- Stream のチャンネルは Microsoft Teams のチームのチャネルにタブとして追加することができる
- 会議毎や関連する動画をまとめて整理しておくと便利
Microsoft Teams では簡単に Web 会議の様子をレコーディングし動画として残しておくことができます。それを Microsoft Stream を利用し整理しておき、あとから利用しやすいようにしておきましょう。