企業向けの Office 365 を利用していると、Office 365 のシステム要件と社内クライアントとの差異に悩まされることがあります。しかしながら、やはりシステム要件に沿ったクライアントを利用したほうが、快適に多くの機能を利用できます。ここ最近は次の Windows や Office の情報が出てきたということもありますので、あらためて Office 365 のシステム要件を確認してみようと思いました。
Office 365 のシステム要件
Office 365 のシステム要件は、こちらのサポート ページにまとめられています。最新情報はリンク先をご確認下さい。
Office 365 のシステム要件
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/office-365-system-requirements.aspx
ブラウザの要件
ブラウザについては、Internet Explorer、Chrome、Firefox、Safari がサポートされていますが、それぞれ Office 365 がサポートしているバージョンがあります。
Internet Explorer と Firefox は「最新またはひとつ前のバージョン」、Chrome と Safari は「最新バージョンのみ」です。Firefox や Chrome、Safari のサポートについては、各ブラウザ製造元のサポートライフ サイクルに因っているのかと思います。Firefox については、ESR 版(Extended Support Release: 延長サポート版)が存在しますが、おそらくはそちらは考慮されずに、通常版(6週間サイクルでアップデート)でのサポートが想定されているものと考えられます。
※企業内で Firefox や Chrome 等をメインで運用される場合は、あらためて各メーカーへ確認を行って頂くことを強くオススメします。
Office クライアントの要件
Office クライアントについては、メインストリーム サポート対象の Office クライアントで利用されることを想定して設計がされているようです。ただし、新機能を利用する場合には、機能が最新版にのみ提供されることが今後は発生するかもしれません。
- Office 2010 のメインストリーム サポートは、2015年10月13日まで
- Office 2013 のメインストリーム サポートは、2018年4月10日まで
また、Office 2007 といった延長サポート中の旧バージョンでの利用も可能なようですが、利用できる機能に制限などが生じることがあるようです。
- Office 2007 の延長サポートは、2017年10月10日まで
Yammer のブラウザ要件
Office 365 へ含まれるサービスとして Yammer がありますが、現時点においてはブラウザ要件が他のサービスとはことなります。Yammer では、Internet Explorer 9 が2015年4月までサポートされることとなっています。スグに利用出来なくなるという事態は起きないとは思いますが、出来るだけ早めに最新版へのアップデートを検討したほうが良さそうです。
Yammer での Internet Explorer のサポートの更新
http://community.office365.com/ja-jp/b/office_365_community_blog/archive/2015/01/27/updates-on-internet-explorer-for-yammer.aspx
さいごに
正直なところ、私自身も Internet Explorer 9 で Office 365 を利用することは多々あります。そこで何か大きな問題があるか?あったか?と言われると、これといって思い当たるものが無いほどには利用できます。問題となるのは、今後の新機能やバグフィックスなどのサポートを受けられるかという観点だと思います。また、昨年8月には Internet Explorer のサポート ライフサイクルの変更も発表され、2016年1月12日からは各 OS へ提供される最新のバージョンのみがサポート対象となるとのことです。
Stay up-to-date with Internet Explorer
http://blogs.msdn.com/b/ie/archive/2014/08/07/stay-up-to-date-with-internet-explorer.aspx
こちらの期日についても残り1年を切りました。計画的な対応を検討したいです。