SharePoint リスト(Microsoft リスト)では、登録されたリストアイテムを予定表形式で表示することができます。このとき、リストに登録された予定を、その種類ごとに色分けして表示したいという要望がよくあります。
ビューの書式設定を利用することで簡単に色分けすることができるのですが、はじめて設定するときには戸惑う部分もあるかもしれません。
そんなリストの予定表表示で、予定を色分けして表示する方法を紹介します。
まずはリストを作成
今回は次のようなシンプルなリストを作成しました。予定表に表示するために必要な「開始日」「終了日」列、色分けに必要な「カテゴリー」列をそれぞれ作成しています。
予定表形式のビューを作成
まずは、予定表形式のビューを作っていきましょう。ビューのメニューの [新しいビューを作成する] をクリックし、ビューの作成ダイアログでは表示方法として「予定表」を選択します。
予定表形式のビューでは、「既定のレイアウト」と「予定表の開始日」「予定表の終了日」を設定する必要があります。ここであらかじめリストに追加しておいた列を利用し、次のように設定しました。
これで完成です。リストに登録されたアイテムが予定表に表示されます。
色分けの設定はビューの書式設定から。しかし…
アイテムの色分けは、ビューのメニューの「現在のビューの書式設定」から行います。適用する書式として「条件付き書式」を選択し、ルールを追加していきます。
しかし、色分けの条件として利用したい「カテゴリー」列が候補として出てきません。
さて困りました。
条件に利用したい列を表示列に設定する
結論から言うと、ビューの書式設定で条件分けなどに利用したい列は、そのビューの表示列に設定されている必要があります。
予定表形式のビューの場合、その表示列を設定するには、リストの設定画面から行う必要があります。ここが少しややこしい。
まずは、右上の「歯車」メニューから [リストの設定] をクリックします。
表示されるリストの設定画面の一番下に、このリストに作成されているビューの一覧があるため、今回設定したい予定表形式のビューをクリックします。
ビューの編集画面の列の設定で、「表示」にチェックが入っているものが表示列です。ここで、設定したい条件に必要な列にチェックを入れます。今回の場合は、リストに追加していた「カテゴリー」列にチェックを入れ、[OK] で設定を保存しておきました。
あらためてビューの書式を設定
ここまで設定が終わったら、ビューの書式を設定することができます。先ほどとは異なり、書式設定の条件の設定で、「カテゴリー」列が選択できるようになっているはずです。
あとは必要な数だけルールを作成し、好みでそれぞれの値の色を決めたら完成です。
さいごに
リストの予定表ビューでアイテムの色分けをしたいときは、次の 3 つがポイントです。
- 色分けの条件に利用する列をリストに追加する
- 色分けの条件に利用する列をリストの表示列に設定する
- リストの書式設定を利用して色分けを設定する
特に 2 つ目のポイントが気づきづらいところなので注意してください。