OneDrive 同期アプリでクラウドとデスクトップのファイルを同期させておくと便利ですよね。特に今では OneDrive ファイルオンデマンドの仕組みに対応しており、パソコンの容量は節約しつつ、多くのファイルを扱えるようになりました。
ところが先日、ファイルを整理している途中で間違って消してしまったファイルをごみ箱から探そうと、デスクトップのごみ箱を見ても見つかりません…。そのファイルは無事に OneDrive のごみ箱にあったのですが、削除されたファイルがデスクトップのごみ箱に入っていることもあります。これはどういうこっちゃ?と思ったのでメモしておきます。
ファイルオンデマンドの状態によって削除後のごみ箱が異なる
ファイルオンデマンドで管理されるファイルには次の 3 つの状態があります。
- オンライン時に使用可能
- このデバイスで使用可能
- このデバイスで常に使用可能
この違いはエクスプローラー上の状態アイコンで示されます。
そして、どうやらファイルを削除したときの状態によって、削除後に移動するごみ箱が異なるようなのです。
オンライン時に使用可能
この状態のファイルをデスクトップで削除すると、OneDrive のごみ箱にのみファイルが移動します。デスクトップのごみ箱には入っていませんでした。
このデバイスで使用可能
この状態のファイルをデスクトップで削除すると、OneDrive のごみ箱と、デスクトップのごみ箱の両方にファイルが移動します。どちらからでも復元ができます。
このデバイスで常に使用可能
この状態のファイルをデスクトップで削除すると、 OneDrive のごみ箱と、デスクトップのごみ箱の両方にファイルが移動します。先ほどの、このデバイスで使用可能の状態のファイルと同じ動作です。
(補足)ややこしいパターン – 他の人が削除したらどうなるの?
ちょっとややこしいパターンを考えてみましょう。OneDrive でファイルをフォルダーごと他のユーザーと共有したとします。その共有相手がファイルを削除した場合はどうなるのでしょうか?
(2021/11/17 書き直し)再度検証してみたところ、認識が間違っていたので書き直します。
各ユーザーのデスクトップ上のファイルの状態に応じて動作する
共有相手がそのファイルを削除した場合には、ファイル共有元の所有者などそのファイルをデスクトップに同期させているユーザーのそれぞれのデスクトップ上のファイルの状態に応じて、デスクトップのごみ箱に移動したりしなかったりします。
つまり…、田中さんがファイル A を佐藤さんに共有したとします。このとき、田中さんのデスクトップ上でファイル A の状態が「このデバイスで使用可能」になっていたとすると、佐藤さんが共有されたファイル A を削除したとき、田中さんのデスクトップのごみ箱にもファイル A が移動します。
田中さんにとっては消した覚えのないファイルがごみ箱に入っているので、ちょっと不安に思うこともありますよね…。
また、どんな場合であっても、ファイル共有元の所有者の OneDrive のごみ箱には必ず入ります。削除を実行したユーザーの OneDrive のごみ箱ではありませんので注意しましょう。
さいごに
つまりは、私がファイルを整理しているときに見失ってしまったファイルは、オンライン時に使用可能の状態になっていたファイルだったんですね。
OneDrive 同期アプリを利用して同期している場合に削除したファイルを探すときには、まずは OneDrive のごみ箱を探すようにすると良さそうです。