Microsoft Teams で Web 会議を行うことも増えてきましたね。そうした Web 会議でもネットワークが良くないのか、ときどき通話品質が悪く声がハッキリと聞こえないといった現象が起こることがあります。
毎回のことでなければ気にならないとは思いますが、本当にネットワークの通信に問題があったのだろうかと確認したいときは、Microsoft Teams の管理者側から確認することができるようです。
会議を特定する
まずは、問題が起きたであろう会議を探します。Microsoft Teams 管理センターから会議に参加していたユーザーを探し、「通話履歴」を確認してみましょう。
ここで、このユーザーが参加していた会議の通話品質を確認できます。このユーザーの参加している会議ではすべて「良い」となっていました。
詳細に見ていきましょう。気になる会議をクリックします。
ここでは、会議に誰が参加していたのか、それぞれの参加者で通話品質に問題があったのかは誰かを確認することができます。キャプチャだと全員「良い」ですね。
ちなみに問題があると、次のように表示されます。キャプチャは英語の画面になりますが、2 人のユーザーの通話品質が「Poor」と表示されていますね。
会議に参加した個人ごとに見ていきましょう。問題がありそうなセッションをクリックします。
ここではどんなデバイスが利用されていたのか、結果として音声品質はどうであったのかが確認できます。こちらでは問題があった場合には次のように表示されていました。
問題がネットワークにあるのであれば、ネットワークの情報を詳しくみていきましょう。「ネットワーク」のアイコンをクリックすると詳しい情報を見ることができます。
もっと詳しく確認するには、一番上にある「詳細設定」に切り替えます。
ここではクライアントの情報やネットワークの情報など多くの情報を確認することができました。
このキャプチャだとアウトバウンドのラウンドトリップに時間がかかっていたようなので、何かしらパソコンやネットワークの負荷が高かったのかな?などが考えられます。この状態がずっと続くようなら機器や回線の問題かもしれませんね。
ただし本当に細かな値の意味を読み取るには、それなりの知識が求められますね。ネットワークに詳しい人にとっては面白い情報があるのかもしれません。正直なところ、僕には良く分かりません!
もっと詳細なところは公式ドキュメントを参照してください。
通話分析を使用して通話品質の低下をトラブルシューティングする
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/use-call-analytics-to-troubleshoot-poor-call-quality
こうした情報は普段から見る必要はありませんが、ユーザーさんから問合せがあったときに確認できると役に立つことがありそうですね。
さいごに
僕が観察している範囲では、通話品質が下がる要因のほとんどはネットワークによるもので、それも常に発生しているというよりは一時的なものが多いようです。何か特定の拠点などでネットワークの問題が多く出ていたり、会議室に備え付けているデバイスが起因していたりなど、傾向が分かれば対策ができるかもしれないですね。
また、近ごろは外出先や自宅などから参加するユーザーも多いと思います。そうしたときに、こうした統計情報が管理センターから確認できるのは便利ですね。