昨日(2016 年 11 月 3 日)の早朝に、Microsoft Teams という Office 365 ユーザー向けの新たなサービスのプレビューが開始されました。この Microsoft Teams を利用可能なプランは、下記の通りです。

  • Office 365 Business Essentials
  • Office 365 Business Premium
  • Office 365 Enterprise E1、E3、 E5、(提供終了の)E4

公式なリリース記事は、いつもの通り Office Blogs にあります。

Introducing Microsoft Teams—the chat-based workspace in Office 365
https://blogs.office.com/2016/11/02/introducing-microsoft-teams-the-chat-based-workspace-in-office-365/
Microsoft Teams の概要: Office 365 のチャット中心ワークスペース
https://blogs.technet.microsoft.com/microsoft_office_/2016/11/04/introducing-microsoft-teams-the-chat-based-workspace-in-office-365/

以前より、「Slack への対抗」として噂されたこのサービスは、「Skype Teams」と呼ばれて注目を集めていました。今回のプレビュー開始直後には、Slack からも「Dear Microsoft,」と題して、その登場を歓迎する(迎え撃つ)記事が出るなど、盛り上がりを見せています。

Dear Microsoft,
https://slackhq.com/dear-microsoft-8d20965d2849

その Microsoft Teams の Preview をさっそく試してみたので、分かっている範囲で情報や使い勝手をまとめます。

Office 365 テナントで有効化

Microsoft Teams の利用を開始するためには、まずは Office 365 のテナント管理者が機能を「有効化」する必要があります。有効化の手順は、「Office 365 管理センター」から[設定]-[アプリ]-[Microsoft Teams]と辿って、「組織全体での Microsoft Teams のオンとオフを切り替えます」の設定を「オン」にするだけです。

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ここで、Microsoft Teams で提供される様々な機能を個別でオンまたはオフにすることができます。設定を一通り見ると、「ビデオ」や「画面共有」といった Skype でも提供されている機能や、最近話題の Bot Framework をベースとした「ボット」などの機能が Microsoft Teams には含まれていることが分かります。

ユーザーは個別にサインアップ

今後はわかりませんが、現時点ではユーザーのライセンス管理から、ユーザーへ Microsoft Teams を割り当てることができませんので、ユーザーは個別にサービスのサインアップを行う必要があります。こちらも操作は簡単で、Microsoft Teams の URL へアクセスして Office 365 のアカウントでサインインするだけです。

Microsoft Teams
https://teams.microsoft.com

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初回サインイン時には、新しいチームの作成を促す画面が表示されます。ここでチームを作成しても良いですし、この手順はスキップできます。

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これでサインアップは完了です。画面の右上からは「デスクトップ アプリ」をダウンロードすることができます。

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アプリは、Windows 版、Mac 版 のほかに、iOS 版、Android 版、Windows Phone 版が用意されており、それらの一覧は下記のページにまとまっています。

Microsoft Teams – ダウンロード
https://teams.microsoft.com/downloads

チームを作成する

まずは最初の画面の左下にある「チームを作成」から新しいチームを作ってみます。「チーム名」を入力するだけで作成できます。おそらく現時点のプレビュー版のバグとしては、日本語(マルチバイト)だけのグループ名は作成できませんので、ここだけ注意が必要です。

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このあとメンバーを入力する画面です。「人」「グループ」「配布リスト」を指定できるようです。

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ユーザー追加時に「メンバー」なのか「所有者」なのかといった役割の指定もできました。これで、チームの作成は完了です。

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チームの機能を試してみる

まず目に付くのは「会話」の機能です。文字のほか、絵文字・ステッカー、添付ファイル、また、ビデオ会議の利用が可能なようです。ただし、現時点では、ビデオ会議はブラウザでの利用には対応していませんでした。

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その他、話題ごとなどの「チャンネル」を作成したり、「タブ」の追加で「Excel」「OneNote」「Power BI」「PowerPoint」「SharePoint」「Word」「プランナー」などを追加でき、Microsoft Teams の画面から簡単にアクセスすることができるようになります。

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Office 365 グループとの関係

Microsoft Teams からチームを作成すると、裏側では Office 365 グループも作成されています。このため、「ファイル」や「予定表」「ノートブック」などは共有されるようですし、「メンバー」の管理も複数のサービスで個別に行う必要はないようです。

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作成済みの Office 365 グループに紐付ける

すでに作成済みの Office 365 グループに「チーム」を紐付けることもできるようです。ただし条件があり、Office 365 グループが「非公開」であり、かつ、グループの「所有者」が新たにチームを作成する場合のみ、その選択肢が表示されます。

(2017/5/19 追記)ずいぶん前からですが、「公開(パブリック)」グループであっても、チームを紐付けられるようになっています。

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プライベート チャット

その他の機能としては「チャット」機能として、特定の誰かとのチャットや、複数人でのグループ チャットも簡単に始めることができます。

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ここから、「ビデオ」や「音声」の会議も可能です。このあたりからは、やはり Skype を拡張させたサービス(?)という感じがしますね。ただし、Skype との大きな違いとして、相手が「オフライン」でも発言することが可能です。特に相手がスマートフォン版のアプリを利用している場合は、外出中でも相手に届くので便利ですね。

日本国内では多い LINE ユーザーが気になるところでは、『「既読」マークは付くの?』というところもあるかと思いますが、残念ながらいまのところは「既読」は付きません。こうした細かな機能の要望は、みんなでフィードバックしていきたいですね。

Bot Framework や Connector で機能拡張

開発者向けには、Bot Framework や、Office 365 グループでも利用可能だった Connector により機能を拡張できる方法が用意されています。特に Bot Framework によるボット開発は今後注目ですね。Slack では、ボットがその人気を後押ししている感もありますし、Bot Framework を利用して開発することで、Microsoft Teams にも Slack にも対応したボットを開発することができます。

開発者プレビューも開始されていますので、ご興味がある方はゼヒ確認してみてください。

Announcing the Microsoft Teams Developer Preview
https://dev.office.com/blogs/microsoft-teams-developer-preview

Microsoft Teams Developer Preview
https://msdn.microsoft.com/en-us/microsoft-teams/

管理上の懸念点

管理者視点で Microsoft Teams を見ると、一番の懸念はチーム(というか、Office 365 グループ)の乱立です。ユーザーが自由にチーム(グループ)を作成できることがメリットではあるのですが、上にも書いたとおり、裏側では Office 365 グループが作成され、メール アドレスが払い出されることもあり、管理やポリシーについては少し考える必要がありそうです。

このあたり、実は 9 月末の Microsoft Ignite でも Office 365 グループの管理についてのセッションが用意されていました。PowerShell を用いて、一般ユーザーがグループを作成できないようにするコマンドなどが紹介されていましたので、管理を考える上では、こちらの情報も参考になるかもしれません。

BRK3019 – Manage Microsoft Office 365 Groups
https://techcommunity.microsoft.com/t5/Microsoft-Ignite-Content/BRK3019-Manage-Microsoft-Office-365-Groups/td-p/10351

(2016/11/4 追記)管理者の方なら気になると思われる制限事項が、よくある質問にまとめられていました。

(2017/3/29 追記)制限事項が更新されていました。大きな変更点では、チームあたりの最大メンバー数が 999 ユーザーになっていました。

(2017/4/12 追記)制限事項が更新されていました。チームあたりの所有者に設定可能なユーザー数が 100 ユーザーまでになりました。

(2017/11/1 追記)制限事項が更新されていました。10 月 18 日付けのリリースノートによると、グループの最大メンバー数が 2,500 ユーザーとなったようです。

項目 制限
テナントあたりの最大チーム数 500,000 チーム(既定)
チームあたりの所有者に設定可能なユーザー数 100 ユーザー
ユーザーあたりの作成可能なチーム数 250 チーム
全体管理者が作成可能なチーム数 無制限
チームあたりの最大メンバー数 2500 ユーザー
チャットに追加できる最大メンバー数 20 ユーザー
会議に参加できる最大メンバー数 80 ユーザー

Frequently asked questions about Microsoft Teams – Admin Help
https://support.office.com/ja-jp/article/05cbe533-2181-4e95-a4b0-52cd7695fafc

さいごに

Microsoft Teams は、ただのチャット ベースのコミュニケーション ツールではなく、ファイル共有や会議、さらには、Planner(プランナー)や、SharePoint との連携も「タブ」として追加することができるため、「グループウェア」のような感じがしました。また、最初からスマートフォン アプリが用意されているように、いまどきの使い方も簡単にできます。

まだまだプレビューというのもあり荒削りな感じはありますが、ユーザーとしては、早く使ってみたい!サービスです。

まだ日本語化はされていないようですが、機能の操作方法などは、下記のページにまとめられていました。こちらも合わせてどうぞ。

Microsoft Teams Quick Start
https://support.office.com/ja-jp/article/422bf3aa-9ae8-46f1-83a2-e65720e1a34d

また、Microsoft Teams に関するフィードバックはこちらから。英語の投稿が多いですが、日本語でも大丈夫なようです。

Microsoft Teams Public Preview – UserVoice
https://microsoftteams.uservoice.com/forums/555103-public-preview

ホントに、Office 365 には色々なサービスや機能が本当に刻々と追加されてきますね。