SharePoint Online で、ドキュメント ライブラリから Office 文書を開く際の URL に注目してみる

SharePoint Online
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SharePoint Online では、Office Online が利用可能になっており、ドキュメント ライブラリへ格納された Office 文書(.docx、.xlsx、.pptx など)をブラウザで表示および編集ができるようになっています。今回は Office Online を利用する際の URL へ注目してみました。

とても地味な内容ですが、知っておくと便利なことがあるかも?と思い投稿します。

WOPI フレーム

ドキュメント ライブラリから Office Online で Office 文書を開いた場合、URL には「/_layouts/15/WopiFrame.aspx」といったページが指定されていることが分かります。このページは Office Online を呼び出すための特殊なページとなっており、下記の3つのパラメータがクエリストリングとして指定されています。

パラメータ名値の説明
sourcedocファイルを特定するための GUID がエンコードされて指定されているようです。
指定が必須のパラメータのようです。
fileファイル名がエンコードされて指定されているようです。
こちらは省略しても大丈夫でした。
actionドキュメントの開き方を指定しているようです。
こちらも省略しても大丈夫でした。

action パラメータにさらに注目してみる

この action パラメータには、「default」が値として指定されています。この場合は、見慣れた閲覧モードとして開きます。action パラメータを省略した場合もこの動作をしました。

(2018/09/05 追記)7 月のアップデートで、default の動作が変更されました。これまでは閲覧モードになっていましたが、編集モードになっているようです。閲覧モードを指定する場合の action パラメーターは「view」ですね。また、Microsoft では今後、ドキュメント ライブラリ毎に既定の動作を設定できるようにする予定とのことです。

Edit faster in Word, Excel and PowerPoint
https://techcommunity.microsoft.com/t5/SharePoint-Support-Blog/Edit-faster-in-Word-Excel-and-PowerPoint/ba-p/220335

20141027-1

また、このパラメータに「edit」を設定すると、ブラウザでの編集モードとして開きました。共同編集が目的のドキュメントを他の人へ教える時にちょっとだけ便利かもしれませんね。

20141027-2

さらに、このパラメータに「embedview」を指定すると、リボンメニューなどが表示されない埋め込みモードとして開きました。これは実は、Office Online の「ファイル」メニューにある「共有」内の「埋め込み」で生成されるページ上への埋め込みコードで利用されています。(埋め込みは SlideShare のようなイメージですね)ちなみに、この「埋め込み」はナゼか Excel ファイルにはメニューが存在しません…、しかしこの action パラメータの「embedview」指定は、Excel ファイルであっても有効に働くようです。そのため、他のファイルの埋め込みコードを参考に書き換えてしまえば、Excel ファイルもページ上に埋め込むことが可能になります。ただ、意味があってメニューが制限されているのでしょうから、自己責任にはなりますね。

20141027-3

と、今回はこの3つですが、他にも何かあるのかもしれませんね。

(2014/11/20)というわけで、新たに発見しました。「interactivepreview」が指定できました。ドキュメントライブラリの Office ドキュメントで「…」をクリックした際に表示されるポップアップの中のプレビューで利用されていました。「embedview」との違いは、Yammer を利用している場合に、右側に「Yammer」への投稿フォーム(Yammer Conversations)が表示されるか否かの違いのようです。「embedview」は表示されますが、「interactivepreview」では表示されませんでした。

ファイル名の後に web パラメータ

ドキュメント ライブラリのドキュメントを開く際の既定の動作、「ブラウザーで開く」か「クライアント プリケーションで開く(要は Office クライアント開く)」かは、ライブラリ設定の詳細設定から変更できます。こちらでクライアント アプリケーションを指定していた場合は、ドキュメントをクリックした場合の URL は一般的なファイルへのパスに変更されます。この時、どうしても Office Online で開きたい場合は、ファイル名の最後(URL の最後)に「?web=1」を追加することで、強制的に Office Online で開くことができます。

さいごに

通常利用する中では全く意識をする必要のない URL のパラメータですが、ページ上へ URL を貼る時や URL をメールで送る場合などの一工夫として覚えておくと役に立つことがあるかもしれません。

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