Active Directory Rights Management Services (AD RMS) 、Azure Rights Management (Azure RMS) の検証を行っていると、クライアント側のライセンス キャッシュをクリアしたくなることがあります。
通常はこのキャッシュを利用することで、オフラインであっても IRM で保護されたドキュメントを開くことができます。ただし、一度キャッシュが作成されるとキャッシュの有効期限が切れない限りはライセンスの再認証が行われず検証には不便です。
そこで、クライアント側でキャッシュされているライセンスを削除する方法を紹介します。
ライセンス キャッシュの保管場所と削除
クライアントのライセンス ファイルの保管場所は下記のとおりです。
- %localappdata%\Microsoft\MSIPC
このフォルダを開くと、中にはいくつかの DRM ファイルが作成されていますので、これらをすべて削除します。(不要なものだけを削除しても良いのかも…)
その後、再度 Office クライアントで IRM 保護されたドキュメントを開くと、キャッシュが存在しないため、サーバーから新たにライセンス認証を受け取ります。
さいごに
TechNet で公開されていた RMS Client Deployment Notes では、ほかにも関係するレジストリなどの情報がまとめられていました。検証するときなどに参考になるかと思います。
RMS Client Deployment Notes
https://technet.microsoft.com/en-us/library/jj159267(v=ws.10).aspx
2016 年の最初の投稿になりました。今年もよろしくお願いします。