SharePoint Online のモダンサイトを利用するときに、ページやニュースなどを使ってさまざまなコンテンツを作成する際に写真や画像やアイコンを利用したくなることが多くあります。

こうした社内のサイトで利用できるような写真や画像を普段から手元に持っている人は多くないでしょうし、社内で利用するとなると著作権などの権利の問題も気になるところです。

SharePoint Online で利用可能になる「組織のアセットライブラリ」を利用すると、こうしたページやニュースを作成するときに自由に利用できる社内向けの写真や画像(アセット)をユーザーと共有することができます。

たとえば企業のロゴや製品のロゴなどの他に、普段から業務として写真を撮影したり画像を作成することも多いような広報の担当者などが用意した写真や画像などを共有しておくことで、ユーザーは簡単にそれらを利用でき、より華やかで興味をひくページやニュースを作成できるようになります。

というわけで、さっそく設定してみましょう。

組織のアセットライブラリを設定する

組織のアセットライブラリの設定は、既存のサイトのライブラリを組織のアセットライブラリとして指定することになります。

後述しますが、組織のアセットライブラリとして指定するライブラリは、新規にサイト(サイトコレクション)を作成し、ライブラリを作成したものを指定するのが良いと思います。

その作成したライブラリを SharePoint Online Management Shell を用いて次のように組織のアセットライブラリとして指定します。コマンドレットが使えない場合は、利用している SharePoint Online Management Shell のバージョンが古いかもしれないので、新しいバージョンをインストールしましょう。

Add-SPOOrgAssetsLibrary -LibraryUrl "https://contoso.sharepoint.com/sites/OrgAssets/Images" -ThumbnailUrl "https://contoso.sharepoint.com/sites/OrgAssets/Images/thumbnaul.png"

このコマンドを実行すると、このライブラリが組織のアセットライブラリとして設定されると同時に、Office 365 CDN にも登録されます。

Office 365 CDN の詳しい説明はリンク先をご確認頂きたいのですが、要は色々なサイトで頻繁に利用される画像などになるため、サーバー側にキャッシュを用意しておいて素早く表示されるようにするための仕組みです。

Office 365 コンテンツ配信ネットワーク (CDN) の使用
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/dev/general-development/office-365-cdn

Office 365 CDN がはじめて設定されるテナントでは、次のように CDN を有効化を確認する文言が表示されます。ひとつめの確認がテナント設定で CDN の利用を有効化しても良いかの確認で、ふたつめの確認が指定したライブラリを CDN のコンテンツ配信元として登録しても良いかの確認ですね。

これでこのライブラリを組織のアセットライブラリとして設定できました。テナント内で 30 個のライブラリを組織のアセットライブラリとして設定できるようですね。また、すべての組織のアセットライブラリは同じサイト上に存在する必要があるみたいです。

組織のアセットライブラリを作成する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/organization-assets-library

動作を確認する

設定後、ニュースのヘッダー画像などで画像を選択するメニューに「所属している組織」というメニューが表示され、ここから先ほど指定したライブラリの中に保存した画像を選択することができます。

このとき、組織のアセットライブラリが作成されているサイト名が見えるほか、パンくずのナビゲーションによって組織のアセットライブラリとして設定していないサイト内の他のライブラリも見えてしまいます。

そのため、組織のアセットライブラリを作成するサイトは、この用途専用の分かり易い名前を付けたサイトを作成しておくのが良いのかなと思います。

さいごに

SharePoint Online のモダンサイトを利用すると、ユーザーは簡単にページやニュースなどのコンテンツを作成することができますが、やはり画像や写真などがあった方がより魅力的なコンテンツになります。

そうしたコンテンツの作成を助けてあげられるように、「組織のアセットライブラリ」を利用して企業で画像や写真を共有しておくと良さそうですね。