SharePoint Online の組織のアセットライブラリを利用して Office のテンプレートを共有する

SharePoint Online
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SharePoint Online の組織のアセットライブラリを利用すると、モダンサイト作成時に利用できる画像をユーザーと共有することができます。このあたりは昨年にブログに書いていましたね。

SharePoint Online で組織のアセットライブラリを設定しよう
https://idea.tostring.jp/?p=4706

実は、この組織のアセットライブラリを利用すると、PowerPoint や Excel や Word などのテンプレートファイルも共有でき、資料を新規作成するときに Office から簡単に利用できるようになっていました。

これを使うとすごく便利そうだったので、手順をメモしておきます。

組織のアセットライブラリを Office テンプレートファイル用に設定する

この機能を利用するには、組織のアセットライブラリを Office テンプレートファイル用に設定しておく必要があります。この設定は例によって SharePoint Online Management Shell で行う必要があるようです。

PowerShell から SharePoint Online に接続後、次のようなコマンドを実行します。

Add-SPOOrgAssetsLibrary -LibraryUrl "https://contoso.sharepoint.com/sites/OrgAssets/Templates" -OrgAssetType "OfficeTemplateLibrary" -CdnType "Private"

Add-SPOOrgAssetsLibrary (SharePointOnlinePowerShell) | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/sharepoint-online/add-spoorgassetslibrary?view=sharepoint-ps

-LibraryUrl には、Office テンプレートファイルを保存しておくドキュメントライブラリの URL を指定します。そして、-OrgAssetTypeOfficeTemplateLibrary を指定するのがポイントのようです。

コマンド実行後に、CDN を作成して良いかの確認がありますが、実行自体はすぐに終わります。設定が反映されるまでは 5 分~ 10 分くらい待つ感じでした。

動作を確認する

まずは、先ほど指定したドキュメントライブラリに Office テンプレートファイルを保存します。Office テンプレートファイルは、ファイルに「名前を付けて保存」するときに選択できます。PowerPoint なら .potx の拡張子のファイル、Word なら .dotx、Excel なら .xltx、Word なら .dotx ですね。

PowerPoint を開き、[新規] の画面を確認してみると、先ほどアップロードしたテンプレートが選択できるようになっています。

設定と利用時の手順はこれだけです。簡単に設定ができ、使い方も簡単で、しかも便利そうですね。

さいごに

簡単に利用できるのに凄く便利そうというのが良いですね。こうして SharePoint Online と Office が連携しているのはいかにも Microsoft 365 っぽいです。

もちろん利用する Office は Microsoft 365 で提供されている Microsoft 365 Apps(以前の Office 365 ProPlus)が必要みたいでした。

いまのところ PowerShell でしか設定ができなそうなのが少し残念ですが、設定自体は簡単でしたので、ご興味ありましたら試してみてください。

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