昨年から制作を進めていた新書籍「Microsoft Teams 踏み込み活用術 増強改訂版」が発売されました。2021 年に出版し大好評をいただいた Microsoft Teams 踏み込み活用術の改訂版で、新機能や新 UI などに対応すべく、内容をアップデートしたものになっています。

過去 3 年間の Teams のアップデートをふり返る
改訂版を作成した目的は、2021 年に出版された前書から 3 年が経ち、現状の Microsoft Teams の機能と書籍の内容に生じる差を埋めることで読者の方の役に立つものに作り直すことでした。そこで、この 3 年間で Microsoft Teams の何が変わったのかを思い返すことにしました。
新 Teams アプリの登場
やはり一番大きいのは、2024 年に一般提供が開始された新 Teams アプリの登場ではないでしょうか。作り変えられたデスクトップ版アプリは、その動作速度が格段に向上したことが使い勝手に大きな影響を与えています。
Teams の基本は変わらない
Microsoft Teams で提供される基本的な機能は、「チーム」「チャット」「Web 会議」の 3 つでしょう。これは、Teams 登場時から変わることがありません。今でも、この 3 つをきちんと理解して使っていくことが、Teams の活用にはとても大切です。
アップデートの多い Teams のようなクラウドサービスでは、こうした基本となる部分の仕組みを知っておくことはとても大切です。こうした知識は小手先のテクニックや使い方よりも、ずっと長い期間にわたって役に立ちます。今後のアップデートに対応していくためにも重要です。
地道なアップデート
過去 3 年間の Microsoft Teams のアップデートは、3 つの基本を残しつつも、ユーザーの使い勝手を向上させようという地道なものの積み重ねだと思っています。「自分とチャット」や「投稿の表示順の設定」などは、ユーザーからの要望も多かった機能です。これらは、何か特別な機能ではないものの、Teams の使い勝手をあげてくれるものであり、このような細々としたアップデートが非常に多くありました。
本書の狙い
前書が長期に渡って好評をいただいた理由のひとつに、Microsoft Teams の活用に必要となる基本や考え方が書かれているからという声をいただくことがありました。こうした部分は改訂版となる本書でも大切にしています。何か特別な活用テクニックを紹介しているというよりも、Teams の基本となる仕組みを知ってほしいという思いで書いています。
「使いこなす」というと、何か特別な使い方があるのではないかと期待される方も多くいます。しかし、使いこなしの基本となるのは、Teams の基本となる機能をまずは当たり前に使うことだと思っています。チャットやチームや Web 会議を使うのが当り前だという状態になることこそが、Teams を「使いこなしている」状態なのではないでしょうか。
さいごに
そんなわけで、増強改訂版となった「Microsoft Teams 踏み込み活用術」を、今後もよろしくお願いします。この本が誰かの参考になることがあれば、本当にうれしく思います。ぜひぜひ感想も教えてください。