Viva Engage のコミュニティエキスパートとは何だ?

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近ごろ Viva Engage に「コミュニティエキスパート」という機能が登場しました。Microsoft 365 に数多あるサービスのなかでも、利用しているユーザーとしていないユーザーの差がもっとも大きいもののひとつが Viva Engage ではないでしょうか。しかし、地道にアップデートが続いており、まだまだ Microsoft 365 の中でも重要なサービスの位置づけにあるのではないかと思っています。

さて、新機能であるコミュニティエキスパートは一体なにが出来るんだろう?と疑問に思ったので、少し機能を確認してみました。

メンバーをコミュニティエキスパートに指定する

まず、コミュニティエキスパートとは、コミュニティのメンバー内で「この人はコミュニティで扱うテーマの専門家だ」といった人をエキスパートとして指定できる機能です。

コミュニティエキスパートの指名は、コミュニティの管理者が行えます。画面右側の上に、コミュニティエキスパートというメニューが表示されており、ここからメンバーを指名します。

コミュニティエキスパートに指名されたユーザーの投稿や返信には、名前の隣にそれを表すバッヂが表示されます。

他のメンバーからも、誰がこのコミュニティのコミュニティエキスパートなのかが一目瞭然となります。

コミュニティエキスパートができること

コミュニティエキスパートになると、質問形式の返信に「最適な回答」や「確認済みの回答」マークを付けることができます。これによって、コミュニティに参加する他のユーザーは、質問に対する答えがなんであるかを区別しやすくなります。

「最適な回答」と「確認済みの回答」の使い分け?

さて、ここで疑問に思ったのが、「最適な回答」と「確認済みの回答」は何が違うのか?という点です。これはどのように使い分けるのが良いのか悩みます。

ひとつの違いは、それぞれのマークを付けられるユーザーが異なる点があります。「確認済みの回答」は、コミュニティの管理者とコミュニティエキスパートだけが付けられるのに対し、「最適な回答」は質問を投稿したユーザーも付けることができます。

そして興味深い動作は、質問者が行った「最適な回答」のマークは、コミュニティエキスパートの「確認済みの回答」によって上書きができる点です。

つまり、こんなシナリオを想定しているのではないでしょうか?質問を投稿したユーザーが、何かしらの回答で自身の課題や疑問が解決したと考えて「最適な回答」のマークを付けたものの、実はそれに不適切な内容が含まれているパターンです。このときコミュニティエキスパートは、より適切な回答である他の返信を「確認済みの回答」としてマークします。これによって、質問者にとっても他のメンバーにとっても、正しい答えを後から参照することができるようになります。

コミュニティエキスパートが必要なのは「質問」が適切に利用されている場合に限る

現時点では、コミュニティエキスパートができることは、さきほどの「確認済みの回答」のマークを付けられることだけですね。この操作ができるのは、質問形式の投稿に限定されるため、コミュニティエキスパートが活躍できるのは、質問が適切に利用されているコミュニティに限定されます。

それぞれのコミュニティの管理者は、コミュニティの設定から [既定の発行元] として投稿形式を設定できます。

既定の形式を質問に設定しておくと、ユーザーは投稿する度にわざわざ切り替える必要がないため分かりやすくなります。コミュニティエキスパートの利用は、この設定とセットで考えておくと利用がしやすいかもしれません。

さいごに

Viva Engage に登場したコミュニティエキスパートという新しいメンバーの役割ですが、今後は Copilot の活用においても重要になるかもしれません。Copilot のロードマップを見ていると、ユーザーへの回答のためのナレッジとして Viva Engage の質問や投稿を含めるアップデートが予定されています。そうしたときに、Copilot がより正しい情報を判断するときの手掛かりが、コミュニティエキスパートが設定した「確認済みの回答」マークになるかもしれません。

そして、Viva Engage は、さまざまなユーザーのナレッジを気軽に共有できるプラットフォームでもあるため、上手く活用すれば重要なナレッジとなるに違いありません。

この記事を書いた人
OTA Hirofumi

Microsoft 365 のことをいろいろ調べています。

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