前回 SharePoint 2013 のドキュメントライブラリの動作に触れました。
SharePoint 2013 ドキュメントライブラリのドラッグアンドドロップ
https://idea.tostring.jp/?p=1
その後、色々と試してみましたので、その結果について書き留めます。
まずは、複数のファイルを一度にフォルダへ移動させることが出来ます。移動したいアイテムにチェックを入れて、フォルダへドラッグ&ドロップするだけです。
また、同一のページ上に複数の異なるドキュメントライブラリを Web パーツとして配置している場合、別のドキュメントライブラリ内の「フォルダ」へ直接ファイルを移動することが出来ます。
大変便利なこの機能ですが、エンドユーザーさんに使って頂く場合に、お問い合わせを頂きそうなポイントも見えてきました。
下記の操作は「出来ない」ことが分かりました。
- フォルダの移動
- ドキュメントセットの移動
- 画像ライブラリで「縮小表示」ビュー表示時の移動(「すべての画像」ビュー表示時は移動可)
- メディアライブラリから他のライブラリへの移動
- “リスト” アイテムの移動
さらに、ドキュメントライブラリを利用する際に、列(カテゴリー、部署名 等)を追加してドキュメントにプロパティを付加して管理している場合は注意が必要そうです。何故かというと、他のライブラリへファイルを移動した場合に、列に入力された値が消えてしまう危険があるからです。(実は、この動作については少し検証不足で不明な箇所があります…)
便利ではありますが、利用する場合は注意する必要がありそうです。
この機能は SharePoint 2013 から追加された「クライアント サイド レンダリング(CSR)」を利用しているようです。そのため、ドラッグ&ドロップの操作を無効化したい場合、Web パーツの設定で「その他」セクションにある「サーバー表示」にチェックを入れます。この設定により、Web パーツが サーバー サイド レンダリングに切り替わりドラッグ&ドロップでの操作が出来なくなります。(ファイルのアップロードのみ利用可能です)
ただし、その他の UI も SharePoint 2010 までのものに変わってしまうのが少し残念です。