世間のイケてるエンジニアたちはマークダウンという書式を好んで利用している方も多いようです。
マークダウンとは、例えば見出しは行頭に「#」を付けるだとか、文字の強調は「*強調*」のように「*」で文字を囲むだとか、そうした記号を使った簡単な記述で書くだけでサーバーやクライアントのソフトウェアが良い感じに HTML に直してくれてブラウザで閲覧できるというものです。
代表的なものでは GitHub や Qiita などで利用されていますね。
基本的な書き方とフォーマットの構文 – GitHub ヘルプ
https://help.github.com/ja/github/writing-on-github/basic-writing-and-formatting-syntax
Markdown記法 チートシート – Qiita
https://qiita.com/Qiita/items/c686397e4a0f4f11683d
こうしたマークダウンで記述されたテキストファイルの拡張子は「.md」なのですが、この拡張子のファイルを SharePoint Online や OneDrive for Business に保存するとちょっと便利だったので書いておきます。
.md ファイルを作る
マークダウンのファイルを作るのは簡単です。任意のテキストエディターを開き、次のようなテキストを入力し、.md の拡張子でファイルを保存するだけです。このとき文字コードは UTF-8 にします。
# Markdown(マークダウン) ## Headers ``` # This is H1 ## This is H2 ### This is H3 #### This is H4 ##### This is H5 ###### This is H6 ``` # This is H1 ## This is H2 ### This is H3 #### This is H4 ##### This is H5 ###### This is H6 ## Emphasis ``` *This text will be italic* _This will also be italic_ **This text will be bold** __This will also be bold__ _You **can** combine them_ ``` *This text will be italic* _This will also be italic_ **This text will be bold** __This will also be bold__ _You **can** combine them_ ## Horizontal Rule ``` *** --- ___ ``` *** --- ___ ## Lists ### Unordered ``` * Item 1 * Item 2 * Item 2a * Item 2b ``` * Item 1 * Item 2 * Item 2a * Item 2b ### Ordered ``` 1. Item 1 1. Item 2 1. Item 3 1. Item 3a 1. Item 3b ``` 1. Item 1 1. Item 2 1. Item 3 1. Item 3a 1. Item 3b ## Images ``` ![User Photo](/_layouts/15/userphoto.aspx) Format: ![Alt Text](url) ``` ![User Photo](/_layouts/15/userphoto.aspx) ## Links ``` [Office 365](https://www.office.com) ``` [Office 365](https://www.office.com) ## Blockquotes ``` > We're living the future so > the present is our past. ``` > We're living the future so > the present is our past. ## Inline code ``` I think you should use an `<addr>` element here instead. ``` I think you should use an `<addr>` element here instead. ## Tables ``` First Header | Second Header | Third Header :------------ | -------------: | :-------------: Content from cell 1 | Content from cell 2 | Content from cell 3 Content in the first column | Content in the second column | Content in the third column ``` First Header | Second Header | Third Header :------------ | -------------: | :-------------: Content from cell 1 | Content from cell 2 | Content from cell 3 Content in the first column | Content in the second column | Content in the third column ## Code <pre> ``` function office365(arg){ if(arg){ alert('is Great!!') } } ``` </pre> ``` function office365(arg){ if(arg){ alert('is Great!!') } } ```
このファイルを SharePoint Online のライブラリか OneDrive for Business にアップロードします。
これで準備完了です。
ファイルのプレビュー
ファイルをクリックすると、マークダウンファイルをブラウザでプレビューすることができます。
ざっと眺めてみると、Blockquotes や Inline code の書式がちょっと区別が付きづらかったり、Tables は枠線が表示されないのでちょっと見づらいですね。
とは言え、基本的なところは問題なさそうです。
ファイルの編集
そして、このままブラウザ上でファイルを編集することもできます。左上の [開く] – [テキスト エディターで開く] をクリックします。
すると、次のような編集画面になります。
編集後に「保存」をクリックするか「Ctrl + S キー」を押すことで編集内容を保存できます。
欲を言えば、マークダウンの表示プレビューなどがあるともっと嬉しいですね。
Shift-JIS などの文字コードの場合
ちなみに、文字コードが Shift-JIS になっている場合は、プレビュー画面で文字化けしているのですが、編集画面に切り替えると自動的に文字コードが変換されて文字化けも直ります。
ブラウザ上で自動的に文字コードを直してくれるので、これはちょっと嬉しいです。
さいごに
Office ユーザーにとっては嬉しい人はあまり多くないのかもしれませんが、こうしたテキストファイルであっても SharePoint Online や OneDrive for Business に保存して共有するメリットは少しありそうです。
その他、SharePoint Online や OneDrive for Business では数多くの種類のファイルのプレビューに対応しています。
OneDrive、SharePoint、Teams でのファイルのプレビューがサポートされているファイルの種類
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/e054cd0f-8ef2-4ccb-937e-26e37419c5e4
色々なファイルを保存してみると、ちょっと変わった使い方も発見できるかもしれません。