2024 年 8 月ごろより、Microsoft 365 や Office 365 のユーザーが利用可能だった商用データ保護付きの Copilot が、エンタープライズデータ保護へとアップデートされています。
これによってユーザーMicrosoft Copilot を利用した際のデータは、それぞれのテナントごとに分離、暗号化され、他の Microsoft 365 サービスと同等に管理されることになります。つまりは、より安全に利用できるようになったということです。
そして、この Microsoft Copilot をより便利に利用するためには、Microsoft 365 のホーム画面にあるアプリバーにピン留めしておくことをオススメします!
ピン留めするとどうなるか?
ピン留めしておくと、Microsoft 365 のホーム画面にある左側のアプリバーから、簡単に Microsoft Copilot を開いて利用することができます。
このアプリバーの Copilot アイコンは、有償アドインである Microsoft 365 Copilot ユーザーには元から表示されていました。さらに、Microsoft 365 や Office 365 ライセンスで利用できる Microsoft Copilot のユーザーであっても、ピン留めできるようになりました。
ユーザー個別にピン留めする
まずは、ユーザーがそれぞれ個別にピン留めする方法です。まずは、左上の [アプリ起動ツール] を開き、[その他のアプリ] をクリックします。
すると、アプリの一覧に「Copilot」があるため、クリックして開きましょう。この Copilot が、エンタープライズデータ保護の Microsoft Copilot になっています。
はじめてアクセスした場合は、Copilot をピン留めするかどうかの表示が画面にデカデカと表示されるので、[ピン留めして続行] をクリックしましょう。これでアプリバーにピン留めができます。
もしも [ピン留めしない] を選択してしまったという場合でも、次の画面で右上の歯車から設定を開き、[Copilot を] と書かれたボタンをクリックすればピン留めできます。ボタンの表示が途中で切れていますが、本来の表示は [Copilot をピン留めする] です。
その後、Microsoft 365 のホーム画面に戻ると、アプリバーに Copilot が追加されているはずです。
管理者が一括でピン留めする
Microsoft Copilot のアプリバーへのピン留めは、管理者が一括で行うこともできます。まずは、Microsoft 365 管理センターを開き、左側のメニューから [Copilot] の設定を開きます。
Copilot 設定ページの [設定] タブの中から [Microsoft Copilot をナビゲーション バーにピン留めする] を開き、[Microsoft Copilot をナビゲーション バーにピン留めする (推奨)] に切り替え [保存] します。
設定変更後、数時間~最大 48 時間後には、各ユーザーのアプリバーに Copilot アイコンが表示されるようになるはずです。
Microsoft Copilot にアクセスするための URL
補足として、Microsoft Copilot にアクセスする際の URL についても書いておきます。商用データ保護からエンタープライズデータ保護に切り替わる際に、利用できる URL も変更されています。
URL | エンタープライズデータ保護 |
---|---|
copilot.microsoft.com | なし |
bing.com/chat | なし |
copilot.cloud.microsoft | あり |
www.microsoft365.com/chat | あり |
m365.cloud.microsoft/chat | あり |
以前の商用データ保護では copilot.microsoft.com でも利用可能でしたが、エンタープライズデータ保護では利用できなくなっていますので注意してください。ユーザーが正しいエンタープライズデータ保護の Copilot を利用できるようにするためにも、管理者によるアプリバーへの一括ピン留めは有効な方法だと思います。
さいごに
エンタープライズデータ保護の Microsoft Copilot は、ほとんどの Microsoft 365 ライセンス、および、Office 365 ライセンスのユーザーが利用できます。より便利で気軽に利用し社内で活用を広めていくためにも、ぜひアプリバーにピン留めして利用してはいかがでしょうか。