気が重い社内スピーチを Copilot エージェントで解決してみる

Copilot
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社会人になるとスピーチをする機会も出てきますよね。朝礼の 3 分間スピーチなど、順番が自分に回ってくると上手く話せるネタがなく気が重くなるものです。僕は人前で話すのもあまり得意ではなく、こうしたスピーチが本当に苦手なんですよね。

そんな気の重くなることは Copilot に助けてもらおうということで、Copilot エージェントを利用して解決を試みることにしました。

Copilot エージェントとは

Microsoft 365 Copilot ライセンスがあれば、独自の Copilot エージェントを作成できます。Copilot エージェントは、あらかじめ振る舞いを設定しておける Copilot のようなものです。Copilot は便利ですが、毎回指示を書かなくてはならないのが面倒ですよね。そこで、Copilot エージェントを作成し、事前に指示を登録しておけば、あとはそれを簡単に呼び出せるというわけです。

Copilot エージェントを作成する

Microsoft 365 Copilot ライセンスで利用できる「職場」の Copilot を使って、Copilot エージェントを作成できます。右側のメニューにある [エージェントの作成] をクリックして作成を開始します。

作成方法には「説明」と「構成」の 2 種類があります。「説明」では、Copilot と会話をしながらエージェントを作成できます。つまり、どんなエージェントを作成したいのかをチャットで話していくだけでエージェントの設定が行われていくものです。ここで行われたエージェントの設定は「構成」で確認することができます。

また、自分でイチから「構成」を入力することも可能です。Copilot エージェントに指示したい内容が明確であり、Copilot への指示にも慣れている場合は、自分で「構成」を入力しても良いです。

「構成」を入力する

今回は Copilot エージェントに設定する指示も簡単そうなので、最初から自分で「構成」を入力する方法にしました。

まずは「名前」と「説明」を入力します。「名前」は分かりやすくシンプルなものにしましょう。また「説明」は、このエージェントが何をするものか、どういった目的のものかを簡潔に書いておきます。この説明はユーザーに表示されるだけでなく、Copilot がエージェントを識別したり理解したりするのにも参照されるようです。そのため、きちんと入力しておきましょう。

エージェントの重要な部分となるのが「指示」の設定です。ここでは、エージェントがどのように振る舞うべきかを入力します。Copilot を利用する場合の指示と同じように書いていくことができます。何をもとに何をするのか、そしてどのような出力を返すべきなのかなど、しっかりと書いていきます。

ちなみに、僕の作った指示はつぎの通りです。

私は会社の同僚に向けて 3 分間のスピーチをする必要があります。しかし、スピーチのための話の流れを思い浮かべることができずにいます。私がいくつかのキーワードを伝えるので、それをもとに 3 分間スピーチに適したストーリーを作ってください。

ストーリーを作成するときには、下記の条件を守ってください。

  • キーワードをもとにスピーチの内容を考える
  • 話のオチは必ず仕事で生かせそうな教訓めいたものにする
  • 同僚の前で話をするのに適した内容にする
  • 適度に親しみを持ってもらえるように冗談を交える

ストーリーは、下記のような形式で作成し教えてください。

  • 起承転結を書き出す
  • 最後に話のポイントを 3 点でまとめる

さて、これでエージェントの基本的な設定が終わりました。あとは、右側のチャットで動作を確認してみて、問題なければ [作成] をクリックして完成です。

エージェントを呼び出して利用する

作成済みのエージェントは、Copilot の右側に [エージェント] として表示されます。ここから、先ほど作成したエージェントを呼び出し、チャットで話しかけることで利用できます。今回作成したエージェントは、いくつかのキーワードをもとにスピーチのストーリーを考えてくれるというものなので、キーワードをいくつか入力して話しかけます。

するとエージェントは、あらかじめ登録しておいた指示の通りに、スピーチのストーリーを起承転結のかたちで返してくれます。

ストーリーを作成する条件や出力の形式などをあらためて指示する必要がないため、Copilot をそのまま利用するよりも簡単に行うことができます。

これなら気の重い 3 分間スピーチの内容を考えるときにも、ちょっとは気軽に利用することができそうです。Copilot は便利とは言えども、毎回指示を考えるのは面倒ですからね。

作成済みの Copilot を編集する

さて、作成したエージェントが思い通りに動かないなという場合には、「構成」を編集して指示をやり直すことができます。エージェントの作成画面を開き、左上の [自分の Copilot エージェント] をクリックすると、先ほど作成したエージェントが選択肢に表示されるので、ここから編集画面に切り替えることができます。

また、[エージェントをすべて表示する] からは、過去に作成したエージェントの一覧を表示できます。この一覧からはエージェントを削除することもできます。不要になったエージェントの管理もしっかり行っておきましょう。

さいごに

Copilot エージェントを作成することで、特定の業務に特化したエージェントを自分で生み出すことができます。これにより、日常的に行う業務の効率化に役立つエージェントを作成し、簡単に呼び出して利用することができます。

今回は手順で紹介しませんでしたが、作成したエージェントは社内の他のユーザーと共有することも可能です。自分が作成した便利なエージェントを同僚にも使ってもらうことで、互いの業務を効率化することができます。

Copilot エージェントはまだ登場したばかりですが、上手く利用できれば業務の効率化や Copilot のさらなる活用にも繋がりそうで、とても楽しみな機能です。

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