他の Web 会議のサービスを使っていて、コレ良いなー、Microsoft Teams でも使いたいなーと思っていた、Web 会議のカメラの背景を好きな画像に変えられる機能が、いよいよ今週から Microsoft Teams でも利用できるようになっています。
すべてのユーザーに展開されるまでにはもうしばらく時間がかかるかもしれませんが、今日の午前ごろから日本のユーザーからの使えるようになったという声が多く見られるようになりました。そして僕の環境でも使えるようになっていました!
さっそく試してみましょう。
背景画像の設定方法
背景画像を設定できるタイミングは会議参加時と会議参加後のどちらかになります。事前に設定しておいた画像を表示するといったことができません。毎回設定する必要があります。
会議参加時に設定する
会議参加時のカメラのプレビューが表示されている画面で、一番左のカメラの有効化トグルと、真ん中の背景をぼかすトグルをオンにします。すると、右側に背景画像の選択メニューが表示されます。
表示される画像の中から気に入った画像を選択し、カメラの背景が画像に切り替わったことを確認したら「今すぐ参加」をクリックして会議に参加しましょう。
会議参加後に設定する
会議に参加するときにはカメラを有効化していなかったときや、会議参加後にやっぱり別の背景画像に変えたいといった場合の手順です。
「・・・(その他の操作)」をクリックし、表示されたメニューから「背景効果を表示する」をクリックします。すると、右側に背景画像の選択メニューが表示されます。
表示される画像から気に入った画像を選択し、「プレビュー」をクリックすることで、背景画像がどのように表示されるかが確認できます。このとき、既にカメラを有効化している場合は、一旦は他の参加者に見えているカメラが無効化されます。
背景を適用したままカメラを有効化するには「適用してビデオをオンにする」を、既にカメラを有効化していて、プレビューを行わずにスグに背景を切り替えるには「適用」をクリックします。
好きな画像をアップロードして使いたい
近ごろはリモートワークが大きな話題となっており、Twitter などの SNS でも様々な企業が Web 会議用の背景画像を配布しています。そうした画像を利用したいと思われる方もいらっしゃると思いますが、今日時点では画像のアップロード機能は提供されていません。この機能については、5 月に正式リリースとの案内が出ています。
(2020/6/9 追記)先週ごろアップデートが適用されて、Microsoft Teams の画面から背景画像がアップロードできるようになりました。
背景の設定にある [新規追加] をクリックすることでアップロードできます。ちなみに、アップロードされたファイルは、下記のフォルダーに保存されるようでした。
すぐに好きな画像を使いたい
そういったせっかちな方のために裏ワザがあるようです。ただし、こちらの機能は Microsoft のサポート対象外であり、利用や 5 月の正式リリース時などに不具合を発生させるかもしれませんので、完全自己責任となります。
Windows であれば下記のフォルダーに好きな画像を保存するだけです。保存後に背景画像の設定メニューを開くと、追加した画像が候補に追加さられているはずです。
- %AppData%\Microsoft\Teams\Backgrounds\Uploads
ショートカットを使わない場合のパスは次のようになります。
- C:\Users\<User Name>\AppData\Roaming\Microsoft\Teams\Backgrounds\Uploads
Mac であれば下記のフォルダーに好きな画像をアップロードするだけです。
- /Users/<User Name>/Library/Application\ Support/Microsoft/Teams/Backgrounds/Uploads
<User Name> は、サインインしているアカウントによって異なります。
よくある質問
この機能が実装されることが発表されたのは、ちょうど一年ほど前だったと思いますが、この機能についてユーザーさんと話しているなかで良く話題にあがった質問について現状を調べてみました。
従業員全員が利用する壁紙を強制的に指定したい
実はこの要望は少なからず聞きました。社内のパソコンの壁紙でも、それはちょっと…、と注意したくなる壁紙の社員もいますからね。気持ちはわかります。
ただし、今のところそうした機能は実装されていませんでした。
従業員のモラルが求められます。
利用できる壁紙を会社公式のものに制限したい
まず、利用する壁紙を制限したり強制できないことは、上の要望への回答の通りです。また、会社公式のものを全ユーザーに配布するといった機能も今のところは実装されていないようでした。
ただし、パソコンの中で画像を保存すべきパスは全ユーザー共通であるため、しっかりパソコンを管理できている会社であれば何かしらの方法で配布することは出来そうですよね。
そうでなければ、SharePoint Online のライブラリなどに保存して、画像アップロード機能が展開された後に各自でダウンロードし設定してもらうことになると思います。
会社のロゴ付きの画像に変えたいなどの要望があるようです。なるほど!宣伝効果が期待できるかもしれないですね!
背景画像の利用を強制したい
ユーザーがカメラを利用する時には、背景画像の利用を強制したいといった要望です。こちらもそうした機能は実装されていないようでした。
この要望は、ユーザーの背後にある見られては困るものを隠したいといった考えからだと思います。
ユーザーさんには、会議参加前に設定してもらう手順や、カメラを有効化する時には背景画像を「適用してビデオをオンにする」の手順を丁寧にアナウンスしましょう。
そして、背景をぼかす機能のヘルプにも下記のように記載がある通り、
注: 背景をぼかしても、機密情報が他の会議の参加者に見えないようにすることはできません。
これらの機能は、元々背景にあった見られては困る情報を完全に隠すことができる機能ではありません。背景画像の機能を利用するとしても、自身の背後に何があるかは常に意識するようにしましょう。
背景やカメラの映像が左右逆だ
カメラの映像が左右逆になっているのは以前から良く質問を頂くのですが、今後は文字入りの背景などを利用するユーザーも増え、この質問がさらに増えるかもしれませんので書いておきます。
自分の画面では左右逆になっていますが、相手側の画面では左右が直ってますので大丈夫です。
こうした Web 会議のアプリでは良くあるのですが、自分の画面を見ながら例えば手に何かを持って説明するときなどに混乱しないように、自分が見る自分の画像は左右逆の鏡写しになっています。
Microsoft Teams でも、同じような実装になっており、背景画像もカメラも左右逆になって自分には見えます。気にしないでください!
さいごに
いくつかの画像で遊んでみて、僕が気に入った背景画像は次の画像です。
すごくリアル!部屋の中なので、カメラに映る顔がちょっと影になっていても全く違和感がありません!まるで自分の部屋が広くなったようになって気持ちが良いですね!
これからは、Web 会議が終わると突然現実に突き戻されることになります。